どんな動きができるかな?⑨ 合わせる「形」
おもちゃ:ステップパズル・ねこ(ジョージラック社)
子どもの遊びには、パチン・ピタッ・ストンという音が聞こえてくるような場面がたくさんあります。あるべきところにきちんと収まることは、誰にとっても気持ちの良いことです。 とりわけ子どもには、この心地よさが成功感・自己肯定感を生み、次への意欲につながります。
子どもの動きを見ていると、「ピタッと収まるはずなのになぜだか収まらない」と、力任せに押し込もうとする場面に出くわします。「向きが違う・場所が違う」と言葉で教えたくなるのをぐっとこらえて、代わりにさりげなく手助けしてみてください。そして、ピタッ! と収まる心地よさを子どもと共感してほしいのです。
何度も繰り返す中で、大きさ・向きなど形の秩序に気付き、それが形の理解につながっていきます。それと同時に、手先も徐々に器用になっていきます。心と頭と身体の発達はつながっていることを実感する遊びです。
筆:宍戸信子
出典:『ネオネイタルケア 2014年9月号
"どんな動きができるかな? 赤ちゃんの感覚を伸ばすドキドキおもちゃ"』 より