わくわくおもちゃ① 「感じる」は宝物 -オルゴール

 どんな人も必ず持っているものがあります。それは「身体」です。そしてそこには、音・におい・感触・味・光……、これらに出会う「感じる力」が誰にでも宿っています。
 肩の力をふっと抜いて、まず目の前の赤ちゃんが今感じていることを見つけ、共にその「感じる力」を使って楽しんでみる、これが遊びの始まりです。「遊ばなくっちゃ!」と躍起にならず、共に「感じる力」を遊ぶ、その共感を生み出してくれるツールの一つが、もの=おもちゃです。
 

ここに手回しオルゴールがあります。手のひらに乗せてハンドルを回すと、小さな音が聞こえます。手を止めると音がやみ、手を動かすとまた音が聞こえ出す。誰でも自分の意思で演奏家になれる楽器です。耳は無防備だからこそ、「音」を大事に届けたい。そんな思いでそっと聞かせてあげてください。感じる力を大事にしてくれる人の存在は、赤ちゃんに安心と安全を与え、人を信頼する心を育てます。


手回しオルゴール♪クリンクラン
心地よい音に子どももスヤスヤ~

筆:宍戸信子
出典:『ネオネイタルケア 1月号 
"おかあさんにすすめたい 赤ちゃんの発達を促すわくわくおもちゃ"』 より