わくわくおもちゃ④ 虹色の花、つかまえた! -木製ラトル①

「1 日のうちで一番ものに触れる身体の部位はどこですか?」と聞かれたら、私は迷わず「手!」と答えます。「もの」に多種多様に働き掛ける部位が、手のほかのどこにあるでしょう。生きてきた時間の分だけ、手は多くのことを学んでいます。大人になった今でもまだ、新たな手指の使い方を覚えるのですから、我ながら大したものだと感心します。

しかし、そのスタートは未熟です。赤ちゃんは自分の意志で動かせることにも気付かず、反射的に動く手指に驚かされたり傷つけられたり。そんな未熟な手指が目の前のおもちゃに出会い、自分の意志でつかんだその時、手の新しい役割が始まります。


クーゲルンは、90 度に穴が開いた丸い木の玉です。それがゴムでつながっているので、木と木がこすれる独特の感触やユニークな形が生まれます。赤ちゃんだけではなくそばにいる誰をも和ませてくれる、虹色の花が咲いたようなクーゲルンは、赤ちゃんの手指の成長に寄り添うおもちゃです。



くにゅくにゅっと
あら不思議!?
かたちが変わります!

筆:宍戸信子
出典:『ネオネイタルケア 4月号 
"おかあさんにすすめたい 赤ちゃんの発達を促すわくわくおもちゃ"』 より