どんな動きができるかな?③ 一緒に歩む ~付いてきてね~
おもちゃ:プルトーイ・いぬのヴァルディ(ニック社)
よちよち歩きから巧みに歩けるようになる過程で、2種のおもちゃが本領を大きく発揮します。今回はそのうちの1つ、プルトーイです。「ヴァルディくん、お散歩に行こう!」でも、片側だけに重さがかかるとバランスを欠き、引っ張って歩くのは意外に難しい。また、大きく手を振るとおもちゃの方向が定まらず、振り回されかねません。意気揚々と連れて歩いているつもりでも、実は後ろで倒れたまま引きずられていることもしばしば。モノを引いて歩く、ということはバランス感覚が必要なのです。よく耳を澄ますと、ヴァルディがちゃんと歩けているときは「カタカタカタ・・・」と車輪の動きに連動して優しい音が聞こえます。これは後ろを見て確認しなくても、耳でヴアルディの様子が確認できる大切な仕組みです。
プルトーイは子どもの友達、いつも一緒に来てほしいし、おやつも一緒に食べたい。 ヴァルディが引きずられているときに「ヴアルディくん, 痛いって泣いてるよ」と子どもに声を掛けると、振り向いてびっくり! 起こして優しくなでながら何かをお話ししています。感覚が豊かになることは、身体も心も育つことだと実感させてくれるおもちゃです。
筆:宍戸信子
出典:『ネオネイタルケア 2014年3月号
"どんな動きができるかな? 赤ちゃんの感覚を伸ばすドキドキおもちゃ"』 より