わくわくおもちゃ⑥ 「見える」から「見る」へ

赤ちゃんの周りには居るだけで見えている様々な物があります。天井・壁・カーテン・電灯…。初めはただ見えているだけです。やがて、それをじーっと見るようになり、動くと目で追うようになります。“ただ見えている”から“見たいから見る”に変化するのです。じっと見て、目で追う。「心の目」でつかまえて見つめる様子には力強さを感じます。この「心の目」の芽生えは、主体的な行動の根っこだともいえるでしょう。  

ベビージム・ムジーナを寝ている赤ちゃんの目の届く場所に置き、様子を見守ってみてください。色や揺れに心を動かされた赤ちゃんの、「見たいから見る」という意志のある姿はすてきです。もう一つ大切なことは、「ムジーナはいつも同じ」という安心感です。馴染のある人や物は安心、だからこそやがて見るだけでなくもっと積極的な働きかけが生まれます。ムジーナは、寝たままでも、感覚を使って確実に遊び育つことを再確認させてくれるおもちゃです。

じーっ。
にぎにぎ。
にこっ♪ 

筆:宍戸信子
出典:『ネオネイタルケア 6月号 
"おかあさんにすすめたい 赤ちゃんの発達を促すわくわくおもちゃ"』 より